
どっちがおすすめ?
今回はそのような悩みを解決します。
結論から言うと、人によって一般NISAとつみたてNISAがオススメな人は異なります。
ただ基本的には、つみたてNISAがオススメです。
長期でコツコツ運用するのでプラスリターンになりやすく商品も厳選されていて選びやすいからです。

そもそもNISAって何?と言う方は「NISAとは?」を先にご覧ください。
一般NISAとつみたてNISAの違い
まず、一般NISAとつみたてNISAの違いを確認しましょう。
一般NISA | つみたてNISA | |
---|---|---|
対象者 | 国内在住の20歳以上 | 国内在住の20歳以上 |
運用商品 | 株式・投資信託等 | 金融庁の厳選した投資信託 |
運用方法 | 通常買付(一括または積立) | 積立方式 |
非課税上限額 | 年間120万円 | 年間40万円 |
非課税期間 | 5年 | 20年 |
ロールオーバー | 可 | 不可 |
投資可能期間 | 2014~2023年 | 2018~2042年 |
注目すべきポイントを洗い出してみます。
- 総投資可能額はつみたてNISAの方が多い
- 一般NISAは投資商品が豊富、つみたてNISAは選びやすい
- ロールオーバーの可否
一つずつ解説します。
総投資可能額はつみたてNISAの方が多い
一般NISAとつみたてNISAは年間投資額と非課税期間が異なります。
年間の投資可能額は一般NISAが120万円、つみたてNISAが40万円と、年間で80万円の差があります。
一般NISAが有利に感じますが、実際は積立できる期間が違うので最終的な総投資金額はつみたてNISAが大きくなります。
- 一般NISA:120万円×5年=600万円
- つみたてNISA:40万円×20年=800万円
一般NISAの枠をフル活用するには年間で120万円の財力が必要になります。
つみたてNISAは年間40万円なのでこちらの方が投資初心者でも始めやすいと思います。
一般NISAは投資商品が豊富、つみたてNISAは選びやすい
一般NISAの場合、株や投資信託・ETF・REITなどさまざまなものに投資できます。
対してつみたてNISAは投資信託とETFのみです。
一般NISAの方が商品が豊富ですが、逆に言えば自分で選択する能力が必要です。
つみたてNISAの商品は、金融庁が定める一定の基準を満たした商品なので投資初心者でも失敗が少なく選びやすいでしょう。
一定の基準とは?
この基準とは、販売手数料が無料、信託報酬が一定の水準以下など長期投資に向いている商品が指定されています。
詳しく知りたい方は金融庁の「つみたてNISAについて」をご覧ください。
ロールオーバーの可否
一般NISAはロールオーバーができます。
対して、つみたてNISAはできません。
ロールオーバーとは非課税期間が過ぎるNISA口座を、翌年の非課税枠を使って非課税で保有し続けることです。
一般NISAでは5年間の非課税期間が終了した後に、翌年の非課税枠を使って合計10年間に延長ができます。
一般NISAがオススメな人
一般NISAがオススメな人は、
- 預貯金が多い人
- 投資経験がある人
- 個別株やREITで取引したい人
です!
一般NISAで非課税制度をフル活用するには、年間で120万円を投資資金として利用します。
なので、預貯金に余裕があり投資に回せるなら一般NISAをオススメできます。
またつみたてNISAの運用よりも個別株でより良い成績が出せそうなら一般NISAを選ぶべきだと思います。
つみたてNISAがオススメな人
つみたてNSAがオススメな人は、
- 投資初心者の人
- ほったらかし投資したい人
- 長期でコツコツ続けたい人
- 少ない金額で始めたい人
です!
つみたてNISAのメリットは20年間という長期で運用できることです。
下図のように20年以上の分散投資を行うとほぼ100%プラスリターンになっています。
とはいえ投資なので、元本保証はされていないことを頭に入れておきましょう。
またつみたてNISAは、ほったらかし投資ができます。
投資にかける時間がない人や投資の手間を省きたい人にもオススメです。
NISA口座の切り替え方法
NISA口座は切り替えることが可能です。
たとえば以下のとおりです。
- 一般NISAからつみたてNISAに変更
- つみたてNISAから一般NISAに変更
注意点として一般NISAとつみたてNISAは、同時に口座を持てず、年単位での変更になります。
ここから具体的に変更方法を解説します。
同じ金融機関で変更する場合
同じ金融機関で変更する場合、手続きは簡単です。
利用中の金融機関に区分変更の申し込みをするだけで完了です。
金融機関を乗り換えて変更する場合
金融機関を乗り換えて別の金融機関に変更する場合は次の手順です。
- 元の金融機関から「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を取得する
- 新しい金融機関に申込書類を請求し、「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を同封して返送する
NISA口座を切り替える時の注意点
NISA口座を切り替えるときの注意点は次のとおりです。
- 変更しようとする年の9月末までに、金融機関で変更の手続きを完了する必要がある
- その年に既にNISA口座で投資商品を購入した場合、変更できるのは翌年1月から。
- 金融機関の変更をした場合、変更前の金融機関のNISA口座では、追加の金融商品の購入ができない
その年のNISAの枠を少しでも使うと、その年に他の金融機関に変更できなくなるので気をつけましょう。
参考:金融庁「つみたてNISAに関する注意点」
まとめ
今回は一般NISAとつみたてNISAの違いを解説しました。
一般NISAは 自由度の高い資産運用が可能です。
年間40万円以上を投資に回して自由に投資をしたい方は一般NISAをオススメできます。
つみたてNISAは長期で運用でき、商品も厳選されているため投資初心者でもオススメできます。
どちらもお得な制度ですが、個人的にはつみたてNISAがおすすめです。
値動きを気にせず、ロールオーバーの申し込みなども必要がないからです。
そして年間40万円というのが、ちょうどいい投資金額だと思います。
まずは運用したい商品を選ぼう!
一般NISAもつみたてNISAもお得な制度です。
しかし投資において大事なことは「何に投資するか」です。
投資先が決まれば、自動的に一般NISAかつみたてNISAか決まります。
つまり順序は、
〇〇に投資したい!→ 一般NISAとつみたてNISAどっちで投資できるかな?
です!
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